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UGCとは?マーケティングで重要な理由や活用方法を解説!

UGCは、ユーザーが作成したコンテンツを指します。


UGCは、口コミやレビュー、写真や動画など、様々な形態で存在しています。


そして、UGCを導入することで、企業やブランドはユーザーとのエンゲージメントを高められます。


UGCは、ユーザーが自分たちの声を反映できるため、企業やブランドとのコミュニケーションをよりダイレクトにし、信頼感を醸成できます。


当記事では、UGCとは何かを解説すると同時に、UGCがマーケティングで重要視される理由や活用事例を紹介していきます。



目次[非表示]

  1. 1.UGCとは
  2. 2.UGCの例
    1. 2.1.IGC、GCMとの違い
  3. 3.UGCがマーケティングで重要視される理由
    1. 3.1.信頼性の向上
    2. 3.2.コンテンツの充実
    3. 3.3.コストの削減
    4. 3.4.ソーシャルメディアの重要性
  4. 4.UGCを取り入れるメリット
    1. 4.1.信頼感や共感が得られる
    2. 4.2.費用の削減
    3. 4.3.エンゲージメントの増加
    4. 4.4.ブランドの強化
  5. 5.UGCマーケティングの施策内容
    1. 5.1.商品・サービスのハッシュタグを用意する
    2. 5.2.インフルエンサーに投稿依頼する
    3. 5.3.レビュー・口コミキャンペーン
    4. 5.4.コンテスト・キャンペーンの投票
    5. 5.5.UGCを公式アカウントで拡散する
  6. 6.UGCマーケティングの代表的な成功事例
    1. 6.1.GoPro
    2. 6.2.日本コカ・コーラ株式会社
    3. 6.3.マクドナルド
  7. 7.UGCを活用・運用する際のポイント
    1. 7.1.目的を決める
      1. 7.1.1.ブランドイメージの向上
      2. 7.1.2.販売促進
      3. 7.1.3.商品やサービスの改善
      4. 7.1.4.コミュニティの形成
      5. 7.1.5.マーケティング施策の強化
  8. 8.UGCが生まれるきっかけを作る
      1. 8.0.1.ハッシュタグを活用する
      2. 8.0.2.ソーシャルメディアを活用する
      3. 8.0.3.イベントを開催する
      4. 8.0.4.コンテストを開催する
  9. 9.収集する仕組みを作る
      1. 9.0.1.収集対象を明確化する
      2. 9.0.2.収集方法を決定する
      3. 9.0.3.モデレーションプロセスの設計
      4. 9.0.4.UGCの共有方法を決定する
  10. 10.効果検証する
      1. 10.0.1.コンバージョン率の比較
      2. 10.0.2.アクセス数やCTRの比較
      3. 10.0.3.時間経過による変化の比較
      4. 10.0.4.アンケート調査
  11. 11.商材ごとの生まれやすさ・生まれにくさを考える
    1. 11.1.UGCが生まれやすい商材
    2. 11.2.UGCが生まれにくい商材
  12. 12.UGCを活用する際の注意点
    1. 12.1.著作権
      1. 12.1.1.UGCには著作権がある
      2. 12.1.2.著作権者の許諾を得る
      3. 12.1.3.UGCを改変しない
      4. 12.1.4.著作権を侵害しない
    2. 12.2.ステルスマーケティング
      1. 12.2.1.偽装投稿しない
      2. 12.2.2.ハッシュタグなどで明示する
      3. 12.2.3.投稿の編集しない
      4. 12.2.4.UGCの利用について事前に許可を得る
    3. 12.3.薬機法
      1. 12.3.1.医薬品や医療機器の効能・効果に触れない
      2. 12.3.2.医療行為しない
      3. 12.3.3.適切な情報提供を明記する
      4. 12.3.4.投稿者に関する情報については、慎重に扱う
  13. 13.ネガティブレビューへの対応
      1. 13.0.1.迅速に対応する
      2. 13.0.2.誠実な対応を心がける
      3. 13.0.3.プライバシーに配慮する
      4. 13.0.4.レビュー内容を真摯に受け止める
  14. 14.まとめ


UGCとは

UGCは、ユーザー生成コンテンツ(User Generated Content)の略語です。


ユーザーがインターネット上で作成し、共有するコンテンツのことを指します。


UGCには、ブログ記事、写真、ビデオ、レビュー、コメント、SNS投稿などが含まれます。


UGCは、ブランドや企業にとって貴重なマーケティングツールであり、顧客とのエンゲージメントを高められます。



UGCの例

UGCは、ユーザーが生成したコンテンツの略であり、以下はその例です。


  1. ソーシャルメディアの投稿やコメント:Facebook、Twitter、Instagram、TikTokなどのプラットフォームで、ユーザーが投稿した写真、ビデオ、テキスト、コメント、およびリアクションなど
  2. ブログ投稿:ユーザーが自分のウェブサイトやブログに書いた記事やコンテンツ
  3. レビューサイトの投稿:Yelp、TripAdvisor、Amazonなどのレビューサイトで、ユーザーが投稿したレビュー、評価、コメントなど
  4. Wikiページの編集:Wikipediaや他のWikiサイトで、ユーザーが記事を編集、追加、更新
  5. オンラインフォーラムへの投稿:Reddit、Quora、Stack Exchangeなどのオンラインフォーラムで、ユーザーが質問、回答、コメントを投稿


IGC、GCMとの違い

IGCは、インフルエンサー生成コンテンツ(Influencer Generated Content)の略で、インフルエンサーが制作・発信するコンテンツを指します。


一方、GCMは、ブランド生成コンテンツ(Brand Generated Content)の略で、ブランドや企業が制作・発信するコンテンツを指します。


これら3つの略称の違いは、コンテンツを制作する主体が誰かという点にあります。


UGCは、一般のユーザーが制作・発信するコンテンツです。


一方、IGCはインフルエンサーが制作・発信するコンテンツであり、多くはブランドから依頼されます。


GCMはブランドや企業が制作・発信するコンテンツであり、広告やプロモーションのために制作されることが大半です。


これら3つの略称は、コンテンツの制作主体が異なるため、それぞれのコンテンツに対する戦略や目的が異なります。


すなわちUGCは、顧客エンゲージメントを高めるためのツールとして利用されることが多い一方、IGCやGCMは、広告やプロモーションのためのツールとして利用されることが大半です。



UGCがマーケティングで重要視される理由

商品やサービスの評価につながるUGCは、マーケティングでも注目されています。


UGCの重要性が高まっている背景には具体的に何があるのでしょうか?


信頼性の向上

自社商品やサービスをPRする際に、企業のみの情報発信では、商品やサービスを売るための宣伝として捉えられ、ユーザーに対して共感を持ってもらえません。


しかし、UGCの場合は、一般ユーザーが自分の体験や感想を自由に投稿できるため、企業が発信する情報に比べてより信頼性が高いとされています。


また、UGCには、他のユーザーによる評価やコメントも含まれるため、より信頼性が高まります。


さらに、SNSなどのプラットフォームでは、自分と同じような趣味や嗜好を持つ人たちからの情報を受け取れるため、より信頼性が高い情報を得られます。


コンテンツの充実

UGCは、企業が制作するコンテンツに比べて、多様な情報やアイデアが含まれています。


これは、一般ユーザーが自由に投稿できるため、様々な視点やアプローチが含まれるからです。


そのため、企業は、ユーザーにとって興味深い情報を提供できます。


また、UGCは、企業が制作するコンテンツに比べて、ユーザーにとってより身近なものとなるため、コンテンツに親近感を持ってもらいやすくなります。


コストの削減

企業が制作するコンテンツは、制作費用がかかるため、コストが高くつくことがあります。


しかし、UGCは、一般ユーザーが自発的に投稿するため、企業は、制作費用をかけることなく、多くのコンテンツを収集できます。


これにより、企業はコストを抑えられます。


ソーシャルメディアの重要性

現在、ソーシャルメディアは、ユーザーにとっての情報収集の主要な手段となっています。


SNSなどのプラットフォームでは、一般ユーザーが投稿した情報を簡単に共有できます。


また、ユーザーの購買行動の変化は、SNSの普及が大きく関わっています。


そのため、企業側がUGCを積極的に活用することで、多くの人に情報を届けられ、購買促進につなげることが可能になっています。



UGCを取り入れるメリット

ここからは、UGCを取り入れることで、具体的にどのようなメリットがあるのか解説していきます。
UGCを取り入れるメリットは、以下の通りです。


信頼感や共感が得られる

UGCは、ユーザーが商品やサービスを使用した経験を共有するものであるため、企業からの宣伝やマーケティングとは異なる信頼性があります。


ユーザーは、同じ立場である他のユーザーのレビューや評価に基づいて、商品やサービスを選択できます。


ユーザーの多くは、信頼できる情報源からの情報に基づいて商品を購入する傾向があるため、UGCはユーザーの信頼性を高めるのに役立ちます。


費用の削減

UGCを活用することにより、企業は広告やマーケティングにかかる費用を削減することが可能になります。


企業は、ユーザーが作成したコンテンツを活用し、自社の商品やサービスについて広く宣伝できます。


また、UGCは、企業が費用をかけずに宣伝効果を得るための手段としても機能します。


エンゲージメントの増加

UGCは、ユーザーが企業とのエンゲージメントを促進できます。


ユーザーが商品やサービスに関するフィードバックを提供することで、企業はユーザーの意見や要望を直接聞けます。


これにより、ユーザーは企業とのつながりをより深められるでしょう。


また、ユーザーがUGCを共有することで、コミュニティのメンバー間で対話が生まれることもあります。


ブランドの強化

UGCは、企業のブランドを強化するのに役立ちます。


UGCは、ユーザーが企業の商品やサービスに関する詳細な情報を提供できるため、ユーザーは企業のブランドについてより深く知れます。


また、UGCは、ユーザーが企業により親密に感じられるので、企業のブランドにとって重要な存在となる場合があります。



UGCマーケティングの施策内容

UGCマーケティングでは、顧客がブランドとのコミュニケーションをより積極的に行うように促す施策を実行するのがポイントです。


具体的な施策は以下の通りです。


商品・サービスのハッシュタグを用意する

ハッシュタグキャンペーンは、ブランドが特定のハッシュタグを設定し、ユーザーがそのハッシュタグを使ってコンテンツを投稿することで、ブランドの認知度を高める施策です。


インフルエンサーに投稿依頼する

インフルエンサーマーケティングは、SNSなどで影響力のあるインフルエンサーを利用して、ブランドの製品やサービスを紹介する施策です。


インフルエンサーがブランドの商品やサービスを紹介し、そのフォロワーからの注目を集められます。


レビュー・口コミキャンペーン

レビュー・口コミキャンペーンは、ユーザーがブランドの製品やサービスに対するレビューや口コミを投稿し、その情報を共有し、製品やサービスの認知度を高める施策です。


企業ではなく、一般ユーザーが行うことで、製品やサービスに対する共感や信頼性を高められます。


コンテスト・キャンペーンの投票

コンテスト・キャンペーンの投票は、ユーザーがブランドのコンテストに投稿した作品を、他のユーザーが投票し、優秀作品を選出する施策です。


例えば、あるアパレルブランドが、自社のデザインコンテストで投稿された作品をユーザーに投票させ、優秀作品を選出するキャンペーンを実施することで、ユーザーの参加を促進し、ブランドロイヤルティを高められます。


UGCを公式アカウントで拡散する

UGCを公式アカウントで拡散するのも効果的な施策です。


UGCを公式アカウントで拡散する際には、作成者の承諾を得て、適切なクレジットを表示し、投稿のコンテキストを明確に伝え、適切なタイミングで拡散するのが重要です。


また、作成者とのコミュニケーションを大切にしましょう。



UGCマーケティングの代表的な成功事例

ここではUGCマーケティングの代表的な成功事例を紹介していきます。


ぜひ参考にしてみましょう。


GoPro

GoProは、アクションカメラの製造元として知られています。


彼らは、ユーザーが自分たちのカメラで撮影した映像をオンラインで共有する施策を実行しています。


これにより、顧客のアクティビティーを宣伝し、同時にGoPro製品の素晴らしい機能を示めせます。

出典:GoPro公式Instagram

GoProのInstagramアカウントには、数百万枚以上のUGCが投稿されています。


日本コカ・コーラ株式会社

コカ・コーラは、「#リボンでありがとうチャレンジ」という大規模なハッシュタグキャンペーンを実施しました。


出典:コカ・コーラ公式サイトより

このキャンペーンは、TikTok内で楽曲「リボンでありがとう」を選択し、ハッシュタグ「#リボンでありがとうチャレンジ」を付けて投稿すると抽選でプレゼントがもらえるなどのユーザーが気軽に参加できるキャンペーン施策でした。


参加したユーザーの中には、QUOカードを獲得したほか、選出された動画が渋谷交差点の屋外スクリーンで放映されるなどの特典があり、多くのユーザーが参加しました。


ハッシュタグキャンペーンは、UGCを大量に発生させ、TikTokなどのショート動画では、多くのユーザーに視聴されます。


マクドナルド

マクドナルドはグラコロの新発売に先立ちハッシュタグキャンペーンを実施しました。


出典:マクドナルド公式Twitter

ユーザーが「新発売のグラコロシリーズ」か「定番のグラコロ」のどちらがお気に入りかを


【#あった火曜日はグラコロの日】をつけて公式アカウントの投稿にリプライ機能で送信すると、3日間で合計100名様に1,000円分のマックカードが当たるというキャンペーン施策でした。


3日間で多くのユーザーが投稿にメッセージや商品画像を添えてリプライし、新発売のグラコロの認知度を上げることに成功しました。



UGCを活用・運用する際のポイント

ここまで、UGCのメリットや具体的な成功事例を解説してきました。

ここでは、UGCを活用・運用する際のポイントを解説していきます。


目的を決める

企業やブランドは、自社の目的に合わせてUGCを活用する方法を考えるのが重要です。

以下は、UGCを活用する際の一般的な目的例です。


  1. ブランドイメージの向上

ユーザーが自らの体験を共有することにより、ブランドの信頼性や魅力を高められます。

  1. 販売促進

ユーザーが自らの体験を共有することにより、商品やサービスの購入意欲を高められます。

  1. 商品やサービスの改善

ユーザーが投稿した意見やフィードバックを収集し、商品やサービスの改善に役立てられます。

  1. コミュニティの形成

ユーザー同士が交流する場を提供することにより、ファンや顧客コミュニティを形成できます。

  1. マーケティング施策の強化

UGCをマーケティング施策の一環として活用し、広告費の削減や認知度の向上、新規顧客獲得などの効果を得られます。



UGCが生まれるきっかけを作る

企業やブランドは、自社の商品やサービスに合わせた方法を考え、ユーザーが自らの体験を共有しやすい環境を整えるのが重要です。

UGCが生まれるきっかけを作るには、以下のような方法があります。


  1. ハッシュタグを活用する

特定のハッシュタグを設定することで、ユーザーが自分の体験を共有しやすくなります。
また、ハッシュタグを設定することにより、投稿を一元的に管理できます。

  1. ソーシャルメディアを活用する

SNSなどのソーシャルメディアを活用することで、ユーザー同士が交流しやすくなります。
また、企業やブランドがソーシャルメディア上でコンテンツを発信することで、ユーザーが自らの体験を共有しやすくなります。

  1. イベントを開催する

商品やサービスに関するイベントを開催することで、ユーザーが自らの体験を共有しやすくなります。
また、イベントを通じてユーザーとのコミュニケーションを深められます。

  1. コンテストを開催する

UGCを募集するコンテストを開催することで、ユーザーが自らの体験を共有しやすくなります。
また、コンテストを通じてユーザーとのエンゲージメントを高められます。



収集する仕組みを作る


UGCを一から収集するには時間がかかります。

したがって、できるだけ多くのUGCを収集する場合は、情報を取得する方法を決定しておくのが重要です。

収集された UGCは、企業がユーザーとの接触を増やし、商品やサービスを改善するのに役立ちます。

しかし、UGCの収集には注意が必要であり、プライバシーや著作権などの法的規制を遵守していく必要があります。

UGCを収集する仕組みは、以下のようなステップで行われます。


  1. 収集対象を明確化する

まず、どのようなUGCを収集したいか、その収集対象を明確にします。
例えば、商品レビュー、写真や動画などです。

  1. 収集方法を決定する

次に、どのような方法でUGCを収集するかを決定します。
SNSでのハッシュタグ活用、オンラインフォームの利用、コンテストやプレゼント企画などが一般的です。

  1. モデレーションプロセスの設計

収集したUGCを適切に管理するため、モデレーションプロセスを設計します。
モデレーションは、UGCをチェックし、不適切なコンテンツを除外することを意味します。

  1. UGCの共有方法を決定する

最後に、収集したUGCを共有する方法を決定します。
例えば、SNSプラットフォームやWebサイト上で公開するのが一般的です。



効果検証する

UGCは活用したらそこで終わりではなく、掲載後に実際にUGCの効果があったのか効果検証しましょう。

UGCの効果検証には、以下のような方法があります。

ただし、正確な効果を測定するためには、定量的な分析だけでなく、定性的な分析も必要になる場合があります。


  1. コンバージョン率の比較

UGCを掲載する前と後で、コンバージョン率(購入率)を比較します。
UGCを掲載することで、ユーザーがより多く商品を購入するようになるかどうかを検証できます。

  1. アクセス数やCTRの比較

UGCを掲載する前と後で、Webサイトのアクセス数やCTR(クリック率)を比較します。
UGCを掲載することで、Webサイトへのアクセス数やCTRが増加するかどうかを検証できます。

  1. 時間経過による変化の比較

UGCを掲載する前と後で、一定期間を経過した後の結果を比較します。
例えば、1ヶ月後や半年後に再度調査することで、UGCの効果が持続しているかどうかを検証できます。

  1. アンケート調査

UGCを利用することで、商品やサービスに対するユーザーの満足度やイメージの変化をアンケート調査で検証できます。
実際に商品やサービスを利用しているユーザーのリアルな声に耳を傾けて、改善に役立てましょう。



商材ごとの生まれやすさ・生まれにくさを考える

UGCマーケティングする上で、商材ごとの生まれやすさ・生まれにくさを考えることは非常に重要なポイントです。

以下ではUGCが生まれやすい商材、生まれにくい商材を解説していきます。


UGCが生まれやすい商材

UGCが生まれやすい商材として、「人におすすめしやすい」「共有したい」と思うものや、洋服やコスメなどの自己表現としてよく多くの人が投稿しやすい商品、モノとして物理的に存在しているものが挙げられます。

UGCが生まれやすい商材の例として、商品レビューサイトに掲載されている商品や飲食店、カフェなどのサービス業、ファッションアイテム、趣味関連の商品やサービスなどが挙げられます。

つまり、UGCが生まれるかは、ユーザーがブログやSNSで商品を公開しやすいかどうかにかかっています。

また、自社商品やサービスがUGCの生まれやすい商材なのかどうか判断するには、実際にTwitterやInstagramなどのSNSでハッシュタグ検索してみると良いでしょう。


UGCが生まれにくい商材

その一方でUGCが生まれにくい商材として、簡単にいえば「会話に出る機会が少ない」「話題になりにくい」商品です。

例えば、乾電池、ゴミ袋のような、日常で当たり前になり過ぎていて会話に出にくい商材です。

また、さらに自動車やキャンピングカーのような、高価でユーザーの手に取る個数自体が少ない商材も興味を引きにくくなってしまいます。



UGCを活用する際の注意点

UGCを活用する際には、以下の注意点に留意する必要があります。

著作権


UGCを利用する際には、著作権に関する注意点にも留意する必要があります。


UGCは、ユーザーが作成したものであるため、その中には著作権に関する問題が存在する場合があります。


以下は、UGCを利用する際に留意すべき著作権に関する注意点です。


  1. UGCには著作権がある

UGCには、写真や文章、音楽、映像などの著作物が含まれる場合があります。
著作権は、著作物を創作した人に付与される法的な権利であり、著作物を利用する際にはその権利を尊重する必要があります。

  1. 著作権者の許諾を得る

UGCを利用する際には、著作権者から許諾を得る必要があります。
許諾を得る方法としては、著作権者に直接許諾を得る方法や、著作権管理団体を通じて利用許諾を取得する方法があります。

  1. UGCを改変しない

UGCを利用する際には、原則としてそのまま利用しましょう。
改変する場合には、著作権者からの許諾が必要になる場合があります。

  1. 著作権を侵害しない

UGCを利用する際には、著作権を侵害しないように留意する必要があります。
例えば、著作物を無断で利用したり、著作者人格権を侵害したりすることは避けるべきです。


ステルスマーケティング


UGCを活用する際には、ステルスマーケティングにならないように注意が必要です。


以下は、ステルスマーケティングに関する詳しい注意点です。


  1. 偽装投稿しない

UGCを活用する際には、偽装投稿してはいけません。
偽装投稿とは、企業側が自社の商品やサービスを宣伝するために、自社の従業員や関係者がユーザーなりすまして、投稿することを指します。
これはステルスマーケティングに該当し、不正な行為となります。

  1. ハッシュタグなどで明示する

UGCを活用する際には、広告であることを明示する必要があります。
具体的には、ハッシュタグや投稿文中に「広告」、「PR」などの表記しましょう。

  1. 投稿の編集しない

UGCを活用する際には、投稿を編集したり、一部を切り取ったりしないように注意が必要です。
投稿を編集することで、本来の意図とは異なる印象を与える可能性があります。
また、UGCを切り取って使用するのも、ユーザーの権利を侵害することになるため、避けるべきです。

  1. UGCの利用について事前に許可を得る

UGCを活用する際には、ユーザーから事前に許可を得る必要があります。
許可がない場合は、著作権侵害やプライバシー侵害に該当する可能性があります。
許可を得るためには、UGCを投稿したユーザーに直接連絡を取るか、SNSのプラットフォームが提供する機能を利用するなどして、適切に対応する必要があります。


薬機法

UGCを活用する際には、薬機法に関する注意点があります。


薬機法は、医薬品や医療機器の品質や安全性を保障する法律であり、医薬品や医療機器の広告についても規定があります。


以下は、UGCを活用する際に薬機法に則った注意点です。


  1. 医薬品や医療機器の効能・効果に触れない

UGCを活用する際には、医薬品や医療機器の効能・効果に触れないように注意が必要です。
医薬品や医療機器の効能・効果を謳うことは、薬機法違反となるため、絶対に避ける必要があります。

  1. 医療行為しない

UGCを活用する際には、医療行為しないように注意が必要です。
UGCで医療行為するのは、医療法違反となるため、絶対に避ける必要があります。
UGCによる情報提供や、体験談などは、あくまでも参考程度に留めるようにしましょう。

  1. 適切な情報提供を明記する

UGCを活用する際には、適切な情報を明記しましょう。
例えば、製品名や型番、販売元名や住所、販売価格などを明示することが必要です。
また、適切な使用方法や注意事項、副作用なども明示しましょう。

  1. 投稿者に関する情報については、慎重に扱う

UGCを活用する際には、投稿者に関する情報についても慎重に扱う必要があります。
例えば、投稿者が医師や薬剤師である場合は、そのことを明示する必要があります。
また、医療従事者が投稿した情報をそのまま掲載することも、薬機法違反になる場合があります。
情報の真偽性や適切性についても調べ、慎重に判断するようにしましょう。


ネガティブレビューへの対応

UGCを活用する際には、ネガティブなレビューへの対応も重要なポイントです。


以下は、ネガティブなレビューへの対応についての注意点です。


  1. 迅速に対応する

ネガティブなレビューが投稿された場合には、迅速に対応することが重要です。
ユーザーからの問い合わせに迅速に回答することで、ユーザーに対する信頼性を高められます。
また、問題解決につながる回答することで、ユーザーの不満を解消できます。

  1. 誠実な対応を心がける

ネガティブなレビューに対しては、誠実な対応を心がけることが大切です。
ユーザーに対して謝罪や理解の意を示すことで、ユーザーの不満を和らげることが可能です。
また、問題解決に向けた具体的な対応策を提示することで、ユーザーの信頼性を高められます。

  1. プライバシーに配慮する

ネガティブなレビューに対しては、投稿者のプライバシーに配慮することが大切です。
投稿者の個人情報を公開することは、プライバシー侵害につながるため、避けるべきです。
代わりに、問題解決に向けた具体的な対応策を提示してあげましょう。

  1. レビュー内容を真摯に受け止める

ネガティブなレビューに対しては、その内容を真摯に受け止めることが大切です。
レビューに対して否定的な反応を示すことは、ユーザーに対する態度が悪いと受け取られる場合があるため、避けるべきです。
代わりに、ユーザーの意見を真摯に受け止め、問題解決に向けた改善策をアドバイスしましょう。


まとめ

ここまで当記事では、UGCがマーケティングで重要な理由や活用方法を詳しく解説してきました。


UGCを活用する場合、ユーザーのプライバシーや著作権など、法的な問題に注意する必要があります。


特に、ユーザーが個人情報やプライバシーに関する情報を提供する場合は、個人情報保護法に基づいた適切な管理が必須です。


また、UGCを活用する目的を明確にし、UGCが生まれやすい商材を選定していくのが重要です。


収集方法については、オンライン上の口コミやレビュー、SNSでの投稿、コンテストなど、様々な方法があり、目的に合わせて選定し、効果的なコンテンツを収集できます。


最後に、UGCの効果を検証する必要性です。


例えば、UGCを活用したキャンペーンがブランド認知度や売上げの増加にどの程度貢献したか、データ分析などを通じて評価することで、商品やサービスの改善に生かせます。


当記事で、解説したポイントを意識して、UGCマーケティングに取り組んでみましょう。


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UGCの活用方法や最大化を考えている企業の方は参加してみるのもよいでしょう。